不便との付き合い(パーキンソン病)

この病気は長い時間をかけて少しずつ生活の質を悪くしていく、、、と言って過言ではありません
母もパーキンソン病と2年前に言われ、周りも本人もその自覚がないまま生活していました
母の場合はお腹の病気で手術をした際に血餅が飛んでの左脳梗塞の発症と思っていましたが
主治医に言わせれば老人の運動障害の全てがパーキンソン病と言って間違いない!のだそうです
突っ込み歩行や振戦が大きな特徴とばかり思っていましたから
母の場合、喋りの悪さや嚥下の困難がそのまま症状なことも驚きでした
今回、お客様のSさまのご主人様が全く母と同様の症状を踏んできて
大変お気の毒な状況です
十数年も前からのパーキンソン病のベテラン?であるご主人さまは
お薬の選択が良いので、80代になってもまだ、自宅で暮らせていました
勿論、最新式な装備をもったご自宅を新築されて
歩行にも車椅子生活にも不便がないように設計されています
地下一階の2階建てですがエレベーターもあります
なに不自由なくご機嫌よく暮らしていました
それだけ準備万端なお宅にお住まいだったにも関わらず、、、
腎臓病の持病が悪さをしてカリウムのコントロールが上手くいかないのだそうです
カリウムは健康な方には何も問題はないのですが
腎疾患の方には心臓への負担が生命の危機にも匹敵するのだそうです
そんなわけでカリウム値が異常なままでは帰宅することも出来ず
入院生活が一ヶ月になり
今まで出来ていたことがことごとく出来なくなってしまったそうです
立つや歩行は勿論のこと、経口摂取が全く無理となって胃瘻です
こうなると痴呆症状も出てきて、これからどこまで改善出来るのか?
いきなりのこの一ヶ月程の変わりようを
Sさんは辛抱強く病院に通われていますが
今の医学ではパーキンソン病もカリウムのコントロールも出来ないのが
悲しい現状です、、、、